四国遍路の世界文化遺産登録を目指し、愛媛など四国4県の関係自治体は8月8日、登録の前提となる国内暫定リスト入りに向け、文化庁に再提案書を提出する。関係機関でつくる「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会(千葉昭会長)の2016年度総会が25日、高松市であり、事務局が報告した。
 四国遍路を巡っては、国の文化審議会が6月、伊予遍路道(仏木寺道、横峰寺道)と土佐遍路道(青龍寺道)を国史跡に指定するよう文部科学相に答申。阿波、讃岐遍路道の指定に続き、4県で史跡化がそろう運びとなっている。
 浜田恵造香川県知事は総会で「これまでの取り組みが実を結びつつある。引き続き情報発信に努めるなど機運の醸成を図り、国に働き掛けたい」と話した。